ご挨拶
心臓リハビリテーションは、心血管疾患を有する患者様の「医学的評価・運動処方に基づく運動療法・冠危険因子是正・患者教育およびカウンセリング・最適薬物治療」を多職種チームが協調して実践する長期にわたる多面的・包括的プログラムです。心臓リハビリテーションを実施する事で、動脈硬化進展や心不全の病態進行を抑制あるいは軽減し、それらによる再入院率・死亡率を減少させる治療法です。分かりやすく言い換えますと、心臓リハビリテーションは心臓の悪い方の状態をよくする治療のひとつになります。日本では、特に和歌山県では、心臓リハビリテーションを導入できる施設は数えられるほどしかないのが現状です。当院においては、2022年より外来での心臓リハビリテーションを開設しました。心臓の悪い方が安全・安心して心臓リハビリテーションを取り組めるように、専門スタッフ・検査機器・リハビリ機器を取り揃えて、万全の体制を整えております(下記のリンクもご参照ください)。
対象疾患
- 慢性心不全
[左室駆出率(LVEF)40%以下、
最高酸素摂取量(PeakVO2)が基準値80%以下、
BNP 80PG/mL以上、あるいは、NT-proBNP 400pg/mL以上が条件]
- 急性心筋梗塞
- 狭心症
- 開心術後
- 経カテーテル大動脈弁置換術後
- 大血管疾患[大動脈解離、解離性大動脈瘤、大血管術後]
- 末梢動脈閉塞性疾患[間欠性跛行を呈する状態]
心臓リハビリテーション実施日
月 午後(13:30~16:30)
火・金 午後(14:00~17:00)
運動プログラム
1時間程度/1日
①健康状態の確認(体温・体重・血圧・酸素量・心拍数・心電図)
②有酸素運動(自転車エルゴメーター・トレッドミル)
③筋力増強訓練(重り運動・自重運動)
*その他にも患者さんの個々に合わせた歩行訓練やバランス訓練なども行っています。
最後に
当院では、心臓リハビリテーションの適応かどうか(必要性)を含めて数種類の検査(心肺運動負荷試験、必要に応じて採血や心臓超音波検査)を行い、心臓リハビリテーションを導入しています。
患者様におかれましては、心臓リハビリテーションをやってみたいとお考えの方、やるかどうか迷っているけれど興味がある方はご遠慮なく、お声掛けください。
かかりつけの先生方をはじめ、医療関係者の皆様におかれましては、心臓リハビリテーションを導入したい方、心血管疾患を有し十分な運動療法/指導ができずにいる方、心臓リハビリテーションを導入できるかわからないが一度相談したい患者様がいらっしゃいましたら、当院でスクリーニング検査が実施できますのでご遠慮なく下記にご相談ください。
【相談窓口】
医療法人 共栄会 名手病院 リハビリテーション部
理学療法士 上 昌之(ウエ マサユキ)
TEL(0736)75-5252(代)
外来担当医表
診療時間13:30~16:30
午前 | |
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月曜日 | 樽谷玲 |
火曜日 | |
水曜日 | |
木曜日 | |
金曜日 | |
土曜日 |