平成27年度 那賀地域災害医療対応机上訓練に参加しました。
和泉山脈を震源とするM7.0活断層地震が発生し、紀北地区を中心に最大震度6強を想定した那賀地域災害医療対応机上訓練に参加しました。
那賀地域の8病院をはじめ、岩出保健所、那賀医師会、那賀薬剤師会、紀の川市、岩出市、那賀消防組合、和歌山那賀DMAT※①等が参加し、EMIS(広域災害救急医療情報システム)、携帯衛星電話、デジタル簡易無線機を使用した大規模災害時の確実な情報伝達訓練、及び来院患者さんの症状(重症・中等度・軽症)に応じて適切な処置が行えるよう区分するトリアージ訓練を行いました。
次々と入る情報を整理しながら搬送患者の受け入れ、また受け入れ先への情報伝達を行いました。簡易無線機での情報伝達は、比較的良好に行うことができ、本部長の指示のもと搬送の必要な患者さんについては他の医療機関にうまく振り分けができました。しかし、トリアージ※②が混雑するに従って混乱する場面もあり、頭で想定している様にはいきませんでした。
今回の訓練を通して、事前に準備が必要な点や情報収集・整理の方法など様々な改善点が見えてきました。これを良い教訓として当院での災害対策に役立てていきたいと考えています。
※①DMATとは?
災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Team)の略
医師・看護師・業務調整事務員で構成される。
大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に急性期(おおむね48時間以内)に活動できる起動性をもった専門的な訓練を受けた医療チームをいいます。
※②トリアージとは?
患者の重症度に基づいて、治療の優先順位を決定して選別を行うことをいいます。
事務長 笠松正志