新病棟の運用を開始しました。Part1【1階 外来・検査部門】
○新病棟に引っ越しを行いました。
半月を経過して、新病棟での運用も少しは落ち着いてまいりました。
新しい病棟で勤務するのは、大変気持のよいものです。そこで新病棟を少し紹介させていただきます。
【一階 外来・検査部門】
1. 外来部門のご紹介
外来部門として、5つの診察室と眼科診察室及び眼科検査室を外来エリアの周りに配置しました。患者さまに明るく気持ちの良い外来づくりをしました。又、看護師の動線を考えて、中央部に作業通路を作り、診察介助から処置に至るまで非常に動きやすくなり、スピーデイな診察を行えるようになりました。
2. 検査部門のご紹介
検査部門は生理検査室と内視鏡検査室に分かれています。生理検査室では、各種エコー検査・心電図検査等を行い、内視鏡検査室では、内視鏡2室と洗浄室、リカバリーコーナーを設けました。また、内視鏡は、食道・胃・十二指腸と大腸の検査を行っていますが、今回、新たに通常の口からの内視鏡に加えて経鼻内視鏡を導入し、より安楽に検査を受けていただけるようになりました。
3. 放射線診断科のご紹介
今回、当院の大幅なリニューアルに伴い放射線診断科もX線テレビ装置・一般撮影装置2台・FPD(※)搭載立位撮影台・FPD搭載臥位撮影台・CR装置と多くの装置を最新医療機器に更新いたしました。
今回の装置更新には従来の機器に比べて大幅な放射線の被ばくの抑制・スピードアップ・高効率といった、検査を受ける患者さまの側に立った放射線検査をコンセプトに選定し、患者様にやさしい最新技術を搭載した医療機器の導入を実現しました。
※FPDとは
フラットパネルディテクタ(Flat Panel Detector)の略で高感度・高解像度特性のため、少ないX線量で高画質な画像を得る事ができます。
一部ご紹介させて頂きます。
〈導入機器の紹介〉
① X線テレビ装置(可搬型FPD搭載)
・被ばく低減を実現
FPDの搭載に加え、不要な軟X線を効率よく除去する3種類のフィルタの装備などにより、従来の装置に比べ被ばく線量を普通の撮影(胸部・腹部・骨)では約1/2に、またその他の特殊撮影においても大幅に抑える事が可能になりました。
検査をくり返し受ける方にも、放射線の影響を極力おさえる優しい検査を目指しています。
・大視野(350mm×426mm)FPD
透視・撮影共に対応したFPDを搭載し、半切サイズの有効視野を活かし消化管検査だけではなく、血管・泌尿器造影検査、整形外科領域といった幅広いニーズに対応します。
・VF検査(嚥下造影検査)に特化したシステム
1.5mX線管球を引伸ばせる事によって車椅子またはストレッチャーでもスムーズにVF検査を行う事が可能になりました。
また今回、VF専用車椅子も同時に導入した事で、今まで以上に患者様ひとりひとりに合わせた体勢で検査でき、患者様への負担を軽減する事ができます。
② 一般撮影装置(FPD搭載立位・臥位撮影台)
・患者様の負担を軽減する高感度
Csl(ヨウ化セシウム) 採用FPDの導入により高感度・低被ばくを実現し、従来の約1/2の線量で撮影することが可能になりました。
・高精細、高画質になりました
ピクセルピッチ125μmの高精細・高画質のセンサーなどにより胸部や骨部などもより鮮明に描出できます。
・優れた即時性
撮影後わずか3秒で画像表示でき、複数枚撮影の場合でもフィルムなどの交換作業が無いため、即時に次の撮影を行う事ができ、撮影時間の短縮が可能となりました。
また患者様の待ち時間の短縮にも繋がります。